依頼内容:赤ちゃんが揺さぶり事件が発生しており、その際に被疑者とされた男性が無実であることを証明したい。
解析結果:対象の映像を確認後、赤ちゃんを揺さぶっていたのは別の人物であることが判明して鑑定書を発行しました。
今回のご依頼は、赤ちゃんが揺さぶられてしまい体調が急変した事件が発生していて、その際に被害届がだされており、赤ちゃんを揺さぶっているとされている男性が取り調べを受けることになりました。しかしこの男性は赤ちゃんを揺さぶっていないと主張しており、偶然その様子が撮影されていた監視カメラの映像を解析して事実を鑑定することになります。
ご依頼者様である男性は、自分は赤ちゃんを揺さぶってはいない、赤ちゃんを揺さぶっていたのは別の人物であると主張しているにも関わらず、他の当事者達も自分ではない事を主張している状態で、赤ちゃんの保護者である相手方が主張する依頼者様である男性が赤ちゃんを揺さぶっていたため、急激に体調が悪化して救急車で病院に運ばれる事になったと主張しています。
また、周囲にいた複数の目撃者たちも、この男性が赤ちゃんを揺さぶっていたと証言しているらしく、このままではご依頼者様の男性が赤ちゃんを揺さぶっていた人物として扱われてしまうのは確実になりますので、最後の残された希望として、偶然その様子を撮影していた防犯カメラの映像を解析して事実を証明することになりました。
通常、防犯カメラの映像があればそれを証拠に使えばよいだけと思う方もいるかもしれませんが、撮影のカメラと違って、防犯カメラは広い範囲を常に撮影している設定になっていることが多く、特定の人物を追ってカメラのアングルも変更したり出来ませんから、今回の事件も本当にかすかに点のように該当者たちの様子が記録されている程度の映像記録しかありません。
よって、今回の防犯カメラの映像を32倍に拡大して、1ピクセル単位での色濃度を鑑定していく方法で鑑定を進めていくことになり、微かに色要素でしか判別できないような該当者たちの違いを確認しながら何が起こっているのかを特定して訳なのですが、その結果、赤ちゃんを揺さぶっていた人物が特定でき、ご依頼者様とは別の人物であることが判明しました。
当時、現場ではいろいろな人の叫び声があちこちで発生しており、救急車のサイレンや赤ちゃんが痙攣を起こしているのを見てパニックになっている人など、目撃者の記憶もそれで曖昧になっていたのか、実際には赤ちゃんを揺さぶっていない男性が犯人扱いされている状態になっていたようで、鑑定書でその無実を無事に証明できることとなりました。